大正12(1923)年に発生した関東大震災から100年の節目を迎えました。関東大震災から50年が経とうとしていた昭和46・7年頃「南関東地震の69年周期説」が唱えられていました。折しも、昭和46(1971)年2月9日、米国・サンフランシスコス北郊でサンフェルナンド地震が発生し、耐震性の病院の倒壊、高速道路の高架落下、死傷者1,000名以上、火災62件など大きな被害をもたらし、近代都市のもろさを見せつけられました。
この年、雑誌「近代消防」は、「大震災マグニチュード7.9」と題し、国・地方公共団体など関係機関の防災対策や避難対策などを網羅した震災対策の臨時増刊号を発行。100年の節目の機会に、今後の震災対策の一助にしていただきたく、本号にご寄稿いただいた貴重な関東大震災の体験記を7回にわたって掲載します。なお、敬称については、ご寄稿当時のままにさせて頂きました。