火災調査標準テキスト

北村　芳嗣 著
Ｂ５判／324頁　　定価2,970円（本体2,700円＋税）送料209円

本書は、火災（爆発）の原因と損害を決定するために実施される火災調査業務に関わる標準的な事項を記載した１冊。
火災（爆発）の出火原因判定は、多くの現場経験と多岐にわたる知識が必要とされ、さらに、文書作成、写真、作図の技術などが求められます。これらの基本的な手順や知識について、火災調査業務の遂行にあたり普遍的と考えられる事柄を取りあげました。

＝主な目次＝


第1章　火災調査の制度
1．1　消防法令から見た火災調査
1．2　火災調査業務の権限と制限
1．3　火災調査結果
1．4　火災調査活動
1．5　火災調査の充実方策
Coffee Break1　火災の傾向

第2章　火災現場の調査
2．1　現場の調査要領
2．2　鎮火後の火災現場の調査
2．3　出火原因の調査
2．4　立証のための調査
2．5　火災に関わる調査〈人的項目〉
2．6　火災に関わる調査〈防火管理、設備等の項目〉
Coffee Break2　林野火災の調査
Coffee Break3　上階延焼時の火炎長

第3章　火災調査の基本事項
3．1　燃焼
3．2　爆発
3．3　火災の成長と受熱影響
Coffee Break4　活動隊員の受熱輻射熱量
Coffee Break5　ガス爆発時のガス量算出

第4章　建物火災の進展
4．1　火災現場の特徴
4．2　火災の進展
4．3　火災と気象等

第5章　火災の原因
5．1　火災原因の多様性
5．2　火災原因分類

第6章　放火火災
6．1　放火の類型
6．2　刑法と放火火災
6．3　保険金放火
6．4　火災分類としての放火
Coffee Break6　外国の調査活動

第7章　電気火災
7．1　電気火災
7．2　短絡
7．3　電池の火災
7．4　接触部過熱
7．5　トラッキング現象
7．6　静電気
7．7　落雷
7．8　照明器具
7．9　製品・変電設備・高調波・中性線欠損の火災
Coffee Break7　静電気火災の算定

第8章　燃焼器具火災
8．1　燃焼器具火災
8．2　燃焼器具の燃焼機構
8．3　安全装置の見方
8．4　出火事例から見た燃焼器具火災
8．5　天ぷら油火災
8．6　石油ストーブの火災
8．7　燃焼器具の電気系製品火災

第9章　微小火源の火災
9．1　微小火源の火災
9．2　タバコの火災
9．3　ロウソク等の火災
9．4　収れんの火災
9．5　溶接・溶断片
Coffee Break8　収れん火災の算出

第10章　化学火災
10．1　化学火災
10．2　混触発火
10．3　自然発火
10．4　作業現場等の自然発火
10．5　製品による自然発火
10．6　硝化綿
10．7　生石灰とその他製品
10．8　金属火災
10．9　特殊材料ガス
10．10　花火

第11章　乗り物火災
11．1　乗り物火災
11．2　車両火災（鉄道系は11．3の項目）
11．3　鉄道火災
11．4　船舶火災
11．5　航空機火災

第12章　火災損害評価
12．1　火災損害調査
12．2　火災損害の見分
12．3　火災損害額の算出

第13章　火災調査書類
13．1　火災調査書類の仕組み
13．2　書類作成時の建物名称等
13．3　実況見分調書の要点
13．4　質問調書の要点
13．5　火災原因判定書の要点
13．6　火災調査結果の活用

索引・奥付