■我が国の消防を支え、担ってきた消防団120年の記録!■ | |
消防団120年史 | |
−日本の消防の今日を築き 明日を拓くその歩み− | |
■財団法人 日本消防協会 | 編 |
四六判/368頁 | 定価(本体1,800円+税)送料370円 |
消防団は、江戸時代の町火消に発し、明治時代に入って全国統一された消防組、戦時体制下で警防団、そして戦後の消防団へと変遷。 また、昭和30年代からの産業構造の急激な変化や都市化の進展に伴い消防業務の拡大と消防常備化により、消防団の役割や活動も地域の状況によって変化してきましたが、災害発生時に人命救助、消火や災害防除活動を行う消防団は、地域コミュニティの中核として特に東日本大震災でもその重要性が再認識されました。 本書は、歴史を振り返りながら未来に向かって、変化に応じながら消防団を発展させていく基礎となる消防団120年の記録史です。 |
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主 な 目 次 | ※一部内容をPDFファイルでご覧いただけます。 | |
第1章 | 消防団の起源と江戸期の消防 | ―消防団の起源「町火消」の時代― |
・組織的な消防の起こり/江戸のまちの発展と消防/武家火消/消防団の起源、町火消/各藩地と在所村方の消防/頻発する江戸の火災と対策/消火方法と消防諸道具 | ||
第2章 | 明治維新と近代消防の成立 | ―町火消から改編された消防組の時代― |
・明治維新と消防近代化の流れ/江戸消防から東京消防へ/町火消から消防組/常備消防組織の整備と消防組/消防制度の基礎「消防章程」/地方消防、消防組の勃興 | ||
第3章 | 勅令「消防組規則」の制定と近代消防の発展 | ―消防団の前身、勅令消防組の時代― |
・消防組の全国的統一、制度化/消防組規則の概要/消防組と消防組員/大日本消防協会の設立と消防義会/常備消防の芽生えと特設消防署/消防機械器具等の発達 | ||
第4章 | 警防団と戦時消防体制 | ―警防団の時代― |
・防空演習への参加と防空法の制定/警防団の発足/大日本警防協会の設立/戦時警防体制の強化 | ||
第5章 | 自治体消防の発足と消防団 | ―消防団の誕生― |
・戦争の終結と消防制度改革の動き/消防組織法と消防法の制定/常備消防と非常備消防の並立/消防団の組織、消防団員の身分、階級、任免等/消防団員に対する処遇/消防団員の教育訓練、礼式及び服制/日本消防協会の新発足 | ||
第6章 | 自治体消防の発展と消防団 | ―消防団の役割と活躍― |
・消防財政の確立/消防業務の拡大と消防の常備化、広域化/消防施設、設備、装備の近代化、充実/消防団の役割と特性/消防団の課題と活性化 | ||
6 大規模災害時における消防団の活躍事例 〈事例1〉昭和60年日航機墜落事故における上野村等の消防団 〈事例2〉平成3年雲仙普賢岳噴火災害における島原市及び深江町消防団 〈事例3〉平成5年8月豪雨災害における鹿児島市消防団 〈事例4〉平成7年阪神淡路大震災における神戸市消防団 〈事例5〉平成7年阪神淡路大震災における北淡町消防団 〈事例6〉平成16年の台風第23号による水害における豊岡市消防団 〈事例7〉新潟県中越地震における旧山古志村消防団 〈事例8〉平成 17年の台風第14号による水害における宮崎市消防団今まで以上に深まった“絆” |
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7 日本消防協会の役割と活動 | ||
第7章 | 消防団の現勢と東日本大震災 | ―消防団は地域に根差した存在、地域の宝、公共財産― |
・消防団の現勢と活動/東日本大震災と消防団 | ||
第8章 | これからの消防団 | |
索引/巻末参考資料/参考文献 |