■杉本 公正著 上製本/220頁 定価(本体1,600円+税)送料209円
推薦します 伊藤 桂一氏
作家・詩人 「螢の河」で直木賞。「静かなノモンハン」で芸術選奨文部大臣賞および
吉川英治文学賞。平成十三年には、恩賜賞、日本芸術院賞を受賞。著書多数。」
■ 主 な 目 次 ■ | |
第1章 | 潜在火災危険 ・生と死/査察/乗っ取り王/息子の結婚/火災危険と法律の限界/オーナー会議と狸社長の正体/適マークのないホテル ほか |
第2章 | 墜落する人続出 ・静かに迫る火災/空白/炎が背後に/一挙に延焼拡大/現場指揮本部/先着消防隊の活躍/避難路の確保/決死の救出隊編成/救出、避難最優先 ほか |
第3章 | 決死の救助 ・飛び降りる者続出/炎と戦う男/エアーマットが命の綱/猛火に追われ、庭園が美しい安楽の花園/永遠の愛を求めて死の決意/煙と焔に包まれた遠藤たち ほか |
第4章 | 渦巻く猛火 ・前進指揮所/遠藤と美恵子の救出/宿泊者の命より息子の安否を気遣う鮫島/危険な救出作戦の断行/三方向への延焼防止/黒い焼け跡に哀しい影 ほか |
第5章 | 命の恩人 ・負傷しても満足感/富豪の夢/記者会見/予算委員会/親と子/所有者と防火管理者 ほか |
第6章 | 東尋坊の危機 ・陰謀/芦原温泉3億円の怪/吉岡警部/水口、東尋坊の危機/息子の死による鮫島の衝撃と苦悩 ほか |
◆ | ホテルの九階の窓から、炎と煙に追われ、地上めがけて次々に飛び降りる女性達と、決死の救出に挑む消防隊。 ―火災現場への出場回数、三千回を超える著者のみに描ける、スリルと臨場感。そして、涙と葛藤。 正義感に燃え、純真に法を守ろうとする若い消防士たちと。―富豪の夢を懐き、政界、財界に君臨しようと、ホテル経営を呪縛し続けた、老獪な男を描く、壮大なドラマ。 |