防災気象情報等で使われる100の用語

饒村 曜 著/B5判 定価2,640円(本体2,400円+税)送料209円








・防災気象情報等で使われている用語の一つを中心に、理解するための基礎知識をわかりやすく解説、防災活動を行う際の適切な行動を速やかにとる一助となる1冊。



主な目次

はじめに

1 異常気象の原因となる「偏西風の蛇行」
2 低気圧の動きを止める「ブロッキング現象」
3 アンチ・エルニーニョ現象ではなく「ラニーニャ現象」
4 「エルニーニョ現象」を超えるゴジラ・エルニーニョ現象
5 エルニーニョ現象に似ているインド洋の「ダイポールモード現象」
6 地球温暖化と大きく減った冬日と「真冬日」
7 朝鮮半島北部の山が原因「日本海寒帯気団収束帯」
8 北極の現象が日本でも見られる「ポーラーロウ」
9 世界で一番低緯度の「流氷」
10 キャンデーズで有名となった「春一番」
11 和製英語の「メイストーム」
12 日本付近は「爆弾低気圧」の多い地域
13 「移動性高気圧」の春と秋の違い
14 日本だけでなく東アジア全体の現象「梅雨」
15 「走り梅雨」に梅雨の戻り、さざんか梅雨などいろいろな梅雨
16 集中豪雨の原因「バックビルディング現象」
17 夏冬で位置が違う「熱帯収束帯」
18 2種類ある「フェーン現象」
19 アメリカ人の感覚で作られた「不快指数」
20 湿度と日射が重要な体感温度「暑さ指数」
21 熱帯夜で収まらなくなって「超熱帯夜」
22 「猛暑日」で収まらなくなって酷暑日
23 10年ごとに変わる「平年値」
24 北ほど、内陸ほど大きくなる気温の「年較差と日較差」
25 「夜のはじめ頃」と未明(時間を表現する用語)
26 「猛烈な雨」と「非常に激しい雨」の違い(雨の強さを表現する用語)
27 竜巻とダウンバーストの「藤田スケール」
28 ベトナム戦争から始まった「ゲリラ豪雨」
29 土砂災害警戒情報の対象外の土砂災害「深層崩壊」・地すべり
30 明治時代から始まった「塩風害」
31 台風と低気圧の中間の「亜熱帯低気圧」
32 動きも変化も遅い「寒冷渦」
33 肺の奥まで届く「PM2.5」
34 大正から昭和の黒潮観測でわかった「黒潮大蛇行」
35 小さな現象でも条件が重なると大きな現象になる「あびき(副振動)」

気象観測と天気予報
36 風の観測は「風車型風向風速計」から「超音波風向風速計」へ
37 急増している「湿度の観測」
38 ひまわりの大気の窓の観測から可視画像と「赤外画像」
39 世界初のカラー観測「トゥルーカラー画像」
40 大気の中・上層の水蒸気を観測する「水蒸気画像」
41 衛星自ら電波を放射するものもある「マイクロ波観測」
42 気象衛星から霧がわかる「霧プロダクト」
43 上空を細かく観測する「ウィンドプロファイラ観測」
44 上昇流・下降流やメソサイクロンまでわかる「気象ドップラーレーダー」
45 雨粒の形がわかる「二重偏波気象レーダー」
46 日本中を1㎞の格子でおおう「メッシュ平年値」
47 現在がわかる「推計気象分布」
48 市町村ごとにまで細分化された「予報区の細分」
49 1㎜以上の雨を対象とする「降水確率予報」
50 6時間先から15時間先へ「降水短時間予報」
51 現在がわかる1時間先の予報「ナウキャスト(降水・雷・竜巻発生確度)」
52 雲の中の雨粒の移動まで計算する「高解像度降水ナウキャスト」
53 利用しやすい「地域時系列予報」
54 「気象情報」の役割は予告と補足
55 コンピュータができるまではリチャードソンの夢だった「数値予報」
56 予報の信頼度がわかる「アンサンブル予報」
57 東京と大阪だけの「木枯らし1号」
58 異常気象を早く伝える「異常天候早期警戒情報」
59 日々の予報の限界に挑戦「気温の2週間予報」
60 高温注意情報から「熱中症警戒アラート」へ
61 飛行機の安全航法のための「航空路火山灰情報」
62 中国大陸が乾いたために増えてきた黄砂に対する「黄砂予報」
63 生命を守る「紫外線予報」
64 桜の開花前線に似ている「山火事前線」

台風予報
65 「域内」で風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧が台風
66 海面水温27℃以上が目安「台風の発生」
67 「暴風域」と強風域はいつから使用か
68 台風が発生しやすい海域が東進「マッデン・ジュリアン振動」
69 地球温暖化で増える「スーパー台風」
70 戦勝国のアメリカが認めた公職追放者の「藤原の効果」
71 秋が進むにつれて早くなる「台風の進行速度」
72 主要4島だけの「台風の上陸数」
73 気象官署の場所から300㎞以内が「台風の接近数」
74 加速する場合の「温低化」が危険
75 「危険半円」に対する「可航半円」は安全半円ではない(台風の眼)
76 安心感を与える言葉は使わない「台風の強さ」と大きさ
77 事前にはわからない風台風と「雨台風」
78 台風の進路予報は扇形表示から大小の誤差を示す「予報円表示」に
79 年々小さくなる「予報誤差」
80 世論調査で決めた「暴風警戒域」
81 台風の最接近時間がわかる「暴風域に入る確率」
82 進路予報より難しい「強度予報」
83 熱帯低気圧も5日先まで予報する「発達する熱帯低気圧の予報」
84 進路が似ている台風は似た現象が起きやすいことから「類似台風」
85 防災の日と「二百十日」

防災情報
86 パンドラの箱を空けた「特別警報」
87 5段階の「防災気象情報のレベル化」
88 線状降水帯の発生を知らせる「顕著な大雨に関する気象情報」
89 10年計画で開発中の「線状降水帯の予報」
90 事実上の記録的短時間大雪情報「顕著な大雪に関する気象情報」
91 キキクルで有名になった「危険度分布予報」
92 土壌雨量指数と流域雨量指数で発表となる「大雨警報」
93 4種類ある「洪水予報」
94 発表基準の期間が短くなってきた「大雪警報」
95 気象台と都道府県が共同で発表する「土砂災害警戒情報」
96 中と高の2種類で発表される「早期注意情報」
97 ダウンバーストも含んでいる「竜巻注意情報」
98 年間50回ほど発表になる「記録的短時間大雨情報」
99 命名基準を厳しくした「気象現象の命名」
100 増えてきた「50年に1度の大雨」(再現期間)

コラム
・言葉の豊富な日本語と天気予報等で使われる用語
・取りに行けば詳細な情報が入手できる時代
・日本でも始まった広域大気汚染
・天気予報という言葉は「食中毒に当たらない」から「弾に当たる」へ

索引