業界NEWS 消防防災の動き 2023年5月投稿

アンモニア漏えいを想定した特殊災害訓練を実施

(千葉県・船橋市東消防署)
 船橋市東消防署では、船橋市消防訓練センターにおいて特殊災害発生時の活動要領の習熟を目的とした訓練を実施しました。
 「冷凍倉庫内の配管工事中にアンモニアが漏えいし、複数人の作業員が取り残されているようだ。」との想定のもと、活動区域設定、現場指揮、部隊運用、除染活動についての連携訓練と模擬報道発表訓練を行いました。
 また、更なる活動能力向上のため、評価者による効果確認を実施し、訓練後は検討会を開いて振り返りを行い、改善点について意見交換をしました。

RESCUEネットワークOSAKA特別合同訓練を開催

(大阪府・RESCUEネットワークOSAKA)
 RESCUEネットワークOSAKAの東グループ各消防本部は、大型レッカー等を所有する株式会社あかつき(以下「あかつき」)と合同で訓練を開催しました。
 RESCUEネットワークOSAKAとは、大阪府下の消防本部が協同して、救助活動力の充実強化を図ることなどを目的として設置されたネットワークです。また、あかつきは、複数の消防本部と災害応援協定を締結するなど、地域社会に貢献することを理念としており、今回の合同訓練もその一環としてご協力いただきました。
 高速道路上で、大型トラック後方から乗用車2台が次々に追突し、内1台の車両前部が大型トラックの下敷きになっているという玉突き事故を想定。
 先着した消防救助隊にて人命救助を開始し、3名の要救助者を救出。トラックの下敷きとなった車両から要救助者を救出するにあたり、あかつきに協力を要請。あかつき保有の大型クレーンにてトラック後部を持ち上げた後、下敷きになっていた乗用車を救助工作車ウィンチにて移動。大破した車両より救助資機材を使用して、要救助者2名を救出しました。
 近年、個々の消防本部の対応力を超える様な、複雑かつ大規模な災害が頻発しており、消防の広域応援や関係機関等との更なる連携が求められます。
 今後も合同訓練等を実施し、更なる連携向上に取り組んでいきたいと考えています。

自殺危機初期介入スキルワークショップを開催

(新潟県・魚沼市消防本部)
 魚沼市消防本部は、自殺者のうち自殺未遂歴のある人がかなりの数含まれていることから、その危険度を図れる数少ない職種として、危険性を測る知識を身につけ、専門家の支援につなげる目的で、署員を対象とした自殺危機初期介入スキルワークショップを魚沼市市民福祉部健康増進課の協力を得て開催しました。
 現在、地域の関係機関と連携し、ネットワークの強化を進め、自殺未遂者の再度の自殺企図防止及び関わる方の支援充実等の取り組みを行っています。