業界NEWS 消防防災の動き 2022年12月投稿

第7回防災推進国民大会 ぼうさいこくたいHYOGO・KOBE 2022

-10月22日・23日 防災推進国民大会2022実行委員会-
 災害に備える重要性を学ぶ国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会 ぼうさいこくたい HYOGO・KOBE 2022」が10月22日と23日、神戸市中央区の再開発地区・HAT神戸にある兵庫県の防災研究機関「人と防災未来センター」等で開催されました。主催は、内閣府他の防災推進国民大会2022実行委員会。
 7回目となる今回は、防災未来センターが開館20年を迎えたことから、「未来につなぐ災害の経験と教訓~忘れない、伝える、活かす、備える~」をテーマに、全国延べ320団体によるトークセッションや活動紹介等が行われました。
 今年も昨年に引き続き、現地参加とオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式での開催となりましたが、消防車や起震車等が並び、消防防災関係者と市民・家族連れらが防災・減災について真剣に学んでいました。
 特に、東京曳舟病院が昨年11月9日に導入した、被災地に「駆けつける病院」を目指す世界初の災害医療車両Medical-ConneX(メディカル・コネクス)が参加者の注目を浴びていました。
 次回の大会は、関東大震災の発災から100年目の節目にあたり、神奈川県横浜市で開催することとなりました。

災害用AI機器を活用した山岳救助訓練について

-広島県・備北地区消防組合消防本部-
複雑大規模化する災害・事故現場においてドローン、AI機器、ロボット等の最新機器と融合した消防現場活動の実現も、近い将来に向けて進めて行かなくてはならない時代を迎えています。備北地区消防組合消防本部では今年度、広島県DX推進事業「ひろしまサンドボックス」の採択を受けた、株式会社eロボティクス広島及び関連企業と合同による、実証実験を兼ねた国内初の災害用AI機器を活用した実践的な山岳救助訓練を実施しました。
 また、大規模災害時には、被災地消防本部や自治体が把握した災害の規模や被害の状況を、広島県及び県内各消防本部がリアルタイムで共有し、広島県内広域消防相互応援協定に基づく応援要請や緊急消防援助隊の応援要請等の速やかな調整につなげていくことが重要であることから、オンライン会議システムによる情報共有の試行運用を今年度5月1日から開始しており、今回の訓練にこのシステムを取り入れました。

建設業協会・消防機関における土砂災害対応連携訓練を実施

-静岡県・駿東伊豆消防本部-
駿東伊豆消防本部では、防災の日である令和4年9月1日(木)と2日(金)の2日間、静岡市消防局特殊装備小隊(重機隊)と合同で、建設業協会(田方建設業協会他6団体)と土砂災害対応連携訓練を実施しました。
 この訓練では、頻発する自然災害、特に土砂・風水害に対し、迅速かつ的確に対応することを目的にしており、県内で重機を保有する2つの消防機関が相互の能力を持ち寄ることで、災害現場での協力体制を確認できました。
また、建設業協会と訓練を行うことにより、重機操作技術の向上が図られるとともに、顔の見える関係を構築することで、災害対応時の連携強化につながりました。
今後も、継続してこの訓練を実施していくことで、更なる対応力強化に努めてまいります。

放置ボンベ撲滅週間ポスター作品表彰式を実施

-大阪府・大阪市消防局-
 大阪市消防局では、令和4年10月17日(月)に「放置ボンベ撲滅週間ポスター作品」の表彰式を行いました。
 放置ボンベ(長期間使用されず放置された高圧ガスボンベ)による事故をなくすため、大阪府内の消防本部において、毎年10月23日から10月29日までを「放置ボンベ撲滅週間」と定め、府民の皆様や高圧ガスを取り扱う事業者の方々へ広報活動を実施しています。
 広報用ポスターのデザインを専門学校等から募集し、多数の応募の中から府内消防本部の投票により最優秀作品を選出し、専門学校の皆様が見守るなか、最優秀作品の作者である前田欣二様に小西消防局長より表彰状を贈呈しました。
 引き続き、放置ボンベによる事故を防ぎ、「災害に強いまちづくり」を目指して参ります。