業界NEWS 消防防災の動き 2022年4月投稿

シリーズ第2弾!火災抑制剤放射器
「クイックスプラッシャー トリガーL・M」を販売開始

-日本ドライケミカル株式会社-
 日本ドライケミカル(株)(本社:東京都北区)は、大阪市北区ビル火災のようなガソリン等燃焼物を使用した悲惨な事件等を受けて、警備や防災に従事する関係者からの要望で、より能動的な防護を可能とする火災抑制剤放射器「クイックスプラッシャー トリガーL・M」を開発、シリーズ第2弾として、2月14日から販売を開始しました。
■クイックスプラッシャーとは
 消火薬剤をベースに独自に開発した火災抑制剤を、漏洩しているガソリン等燃焼物に対し瞬時に広範囲へ放射することにより、爆発や着火を抑えて火災を未然に防ぐことができます。また、着火後に放射した場合でも、火勢を抑制し避難通路の確保等につながります。
■トリガーシリーズの特長は
 ハンドルレバーをトリガータイプとしたことにより、放射対象を狙いやすくし、操作性が向上しました。また、シングルノズルにしたことにより、ストレートに長距離の放射が可能になりました。
この製品は、日本消防設備安全センターの消防防災製品等推奨マークを取得しています。

土砂災害発生に備えて

 -大阪府・東大阪市消防局-
令和4年1月16日、東大阪市消防局は土砂災害の発生に備えるため、各防災関係機関の連携協力等を確認する災害対応訓練に参加しました。
訓練は、管内の生駒山中で土砂災害が発生しハイカーが土砂に巻き込まれたという想定で行われ、市関係部局のほか大阪府や大阪府警、大阪市消防局の航空隊などと連携するとともに、民間の協力会社によるドローンで撮影した映像を指揮本部に転送するなど、現場状況の早期把握と活動の役割分担を確認し、土砂災害に対応する実働強化を図りました。

地元企業とコラボした火災予防広報

~味の本格タレ しそのり納豆カップ3~
-神奈川県・川崎市麻生消防署-
 川崎市麻生消防署は「春の火災予防運動」の一環として、地元企業とのコラボレーションによる火災予防広報を展開しています。
協力企業は、麻生区に根強い販売実績を持ち、創業76年を迎える株式会社カジノヤは、 今回のコラボレーションでは、カジノヤの商品「味の本格タレ しそのり納豆カップ3(しょうゆタレ・しそのりタレ付)」のパッケージに、「つけていますか? 点検していますか? 住宅用火災警報器」のフレーズが記されて販売さました。
3月2日に店頭に並び販売期間は3月末日まで、販売地域は関東一円で、株式会社カジノヤのホームページでも販売されました。
麻生区内の数多くの家庭の食卓に「味の本格タレ しそのり納豆カップ3」が添えられ、住宅用火災警報器の設置の促進、設置後の適正な維持管理についてが話題になることにより、住宅防火対策上の大きな効果が得られました。

土砂災害対応訓練を実施

-福岡県・八女消防本部-
八女消防本部は1月18日、19日の2日間にわたり、市内の建設会社の資機材置き場を借用し、土砂災害対応訓練を実施しました。
この訓練は、毎年のように発生する土砂災害に対応するため実施。訓練は、土砂崩れにより要救助者1名が頭部以外、土砂に埋もれている想定で、傾斜地及び平坦地での応急土留め等、実践的な訓練を実施しました。
経験が少ない隊員にも知識技術の習得を図ることができ、隊員間での意思疎通がとれ有意義な訓練となり、今後も訓練を重ね災害対応能力の向上を図っていきます。

解体予定の建物を活用した消防救助訓練を実施


-滋賀県・甲賀広域行政組合消防本部-
甲賀広域行政組合湖南中央消防署は2021年12月16日から2022年1月16日までの1か月間、甲賀農業協同組合(JAこうか)の協力を得て、解体予定の建物を活用した消防救助訓練を実施しました。
訓練は、若年層職員への基本的活動を指導及び中堅職員による指揮能力と活動能力の向上を目的として、火災現場における消防救助活動の確認を行うとともに、昨年度に新規配備された救助資器材を活用しての想定訓練を行いました。
実践に近い建物を活用した訓練により、災害時における消防救助活動に対する知識、技術を深めることができ、実施してきた訓練を活かし、更なる連携体制の強化と現場対応能力の向上を目指し、今後も訓練を重ね、地域の安心・安全に努めてまいります。

最新化学消防ポンプ自動車を更新配備

-長崎県・県央地域広域市町村圏組合消防本部-
大村消防署管内には、長崎空港や海上自衛隊の準特定屋外タンク貯蔵所など危険物施設をかかえていることから最新鋭の「化学消防ポンプ自動車」に更新配備されました。
化学車は、全長約7メートルと、従来の車両よりも2メートルほど小さくなり、入り組んだ住宅地などにも出動でき、活動エリアも広がります。
また、積み込める水の量も従来の2.3トンから4トンに増え、小型化と同時に性能も良くなっり「水利が不便な高速道路の車両事故にも十分な効果が期待されるなど、多岐にわたる災害対応に大いに能力を発揮」できる化学消防ポンプ自動車となっています。