(愛知県・衣浦東部広域連合消防局)
衣浦東部広域連合消防局では、毎年、救助出動事案の検討会を開催しています。今年は、「普通乗用車と列車が衝突した交通救助事案」及び「クロム酸が身体に付着する特殊災害救助事案」の2つの事案に対して検討しました。
一つ目の交通救助の事案は、鉄道災害に関する通知等を確認しながら消防が行う活動の範囲及び安全管理について検討しました。当消防局の管内には、新幹線、JR線及び名古屋鉄道線の3路線に29箇所の駅があり、鉄道に関する災害が発生する可能性が高い地域です。鉄道災害の規模が大きくなるにつれて不明確となる「消防が行う活動の範囲」について再確認する良い機会となりました。
二つ目の特殊災害救助事案は、剤の情報収集、防護措置、ゾーニング、除染、隊員の体調管理及び訓練の取り組み内容について検討しました。当消防局の管内では、BC災害に関する特殊災害が毎年発生しており、毎年活動を見直しながら活動・連携力を高めています。今回も検討会を通して、近年の動向を取り入れながら見直す良い機会となりました。