(神奈川県・横浜市消防局)(横浜市磯子消防団)
横浜市磯子消防団は7月31日、横浜市消防訓練センターの屋外プールを使用して水難対応訓練を実施しました。
磯子区は横浜市内18区のうち海に接する6つの区のうちのひとつで、高低差の少ない平野部に住宅地が密集する地域です。集中豪雨や大地震後に津波が発生した際には住宅地の排水が間に合わず地域の住民が水難に遭うことが想定されるため、当日は、水中に転落した要救助者を同消防団が保有するインフレータブルボートで救助する訓練と、水中の要救助者に陸上から救命浮環を投げ入れて救助する2種類の訓練を実施しました。
磯子消防署杉田出張所の特別救助隊によるデモンストレーションを見学した後、磯子消防団員による救助訓練を実施しました。4名で漕ぐボートの操船は想像以上に難しく、波や流れのないプールの水面においても特別救助隊のように要救助者に安全にいち早く近づくことが大変であることを体験しました。また、脱力した要救助者は想像以上に重く、ボートに引き揚げる際には救助者自身が水中に転落しないよう注意することを学びました。
水中に救命浮環を投げ入れる訓練についても、消防職員のように狙った場所に一度で救命浮環を投げ入れることができず、何度も挑戦しないと要救助者付近に投げ入れることができない難しさを体験することができました。
いずれの訓練も、繰り返し練習を重ねることにより習得することができたが、見ている時とやった時の難しさのギャップを痛感させられました。