(和歌山県・那賀消防組合消防本部)
那賀消防組合と近畿大学生物理工学部は2月1日、災害時における各種活動の支援に関する協定を締結しました。3月16日と17日には、同協定に基づき、官民一体となった業務連携を強化するだけでなく、相互の特性を活かし、安心・安全な地域社会の構築を目指した取り組みの一環として、救急救命士に対し、人体と同じ感触を持ったリアルな人体パーツを使用して静脈路確保等について大学教員(医用工学科講師)よる救急技術研修会実習指導を行いました。
医師の具体的指示のもと、救急救命士が行える救急救命処置の一つとして静脈路確保がありますが、救急現場や救急車内での実施は大変難しく、また現場で実施する機会も少ないことから「静脈路確保の技術を向上させるにはどうすれば良いか」ということが課題となっていました。そこで同大学医用工学科・西手芳明講師の協力を得て、人肌の感触に似たパッドを使用し、基本手技及び適切な対処方法を学ぶ救急技術研修会を実施しました。
同消防本部では、今後も救急業務に対する市民の期待と負託に応え、救急活動の資質の向上を図り、更なる救命率の向上に努めます。