近畿大学生物理工学部と災害時協定書を締結

(和歌山県・那賀消防組合消防本部)

 那賀消防組合消防本部は2月1日、管内にある近畿大学生物理工学部と「災害時における各種活動の支援に関する協定書」を締結した。
同消防本部の管轄区域内にある近畿大学生物理工学部は、那賀防火管理協議会加盟事業所であり、消防団協力事業所として紀の川市消防団本部近畿大学部を結成するなど、日ごろより地域防災に尽力しています。また、産学官連携ポリシーを掲げ、「地域貢献」のための研究推進・成果活用・人材育成による社会還元に積極的に取り組んでいます。
同協定の締結で那賀消防組合消防本部と近畿大学生物理工学部の連携がより強固となり、大学の施設や人材、分析機器の効果的な活用で従来の業務がより迅速かつ的確に実施できるようになります。また、那賀消防組合基本方針でもある「災害に強い、市民が安心・安全に暮らせる街づくり」につなげられることとなりました。
主な協定内容は、消火、救助、救護活動として、大学のマンパワーをその支援に活用する。後方支援活動として、京奈和自動車道に近く、土砂災害リスクの低い立地の有効性を活かし、今後は大学施設を緊急消防援助隊宿営地として登録し、同地域が被災地となるような大規模災害時には各種支援を受けることになります。鑑定支援活動として、①管内で発生した火災や事故の原因調査及び鑑定のため、大学の分析機器を活用し専門的見地から助言、②その他の支援活動として、消防業務の質を向上させるため、大学が持つ知見や技術を提供、があります。