(豊橋市消防本部・愛知県)
豊橋市消防本部は10月6日、外国籍の住民が多く住む県営岩田住宅において、フィリピンやブラジルなどの外国人を交え、防火防災訓練を実施しました。
県営岩田住宅に住む日本人は高齢者が多く、また、外国人の住民は入居退居の出入りが激しいことと、日本語が使えない方も多いため、災害時の混乱が懸念されています。それらの状況を踏まえて今回、訓練参加を呼び掛けるチラシを3か国語で作成し配布したところ、日本に来て初めて訓練に参加するという若い外国人を含む住民約150名が参加しました。
訓練では、市の協力を得て通訳を派遣してもらい、3者間同時通訳を利用した119番通報や、3か国語を使っての消火訓練や防火防災講話、起震車による地震体験などを行いました。言葉の壁を払拭することで、外国人の災害に対する不安を和らげることができたことや外国人と共生する地域で各国の住民が世代を超えて協力しあう体制の強化を図ることができました。