いまの時代に「新しい風」を巻き起こした
日本の消防士たちの素顔と感動のドキュメント!
殉職した343人の
  ニューヨークの消防士に捧げる
 日本の消防士の愛と熱き友情……、
     その妻・親たちの叫び!

●「パパ、行かないで!
    うちには小さな子供がいるのよ!」
●「悔いを残さず精一杯やって来い!」
●「行け! 母さんには、
    父さんが説得するから心配するな」
■中澤  昭 著
 四六判/335頁 定価(本体1,800円+税) 送料370
= 主 な 目 次 =
は じ め に
第一章 9月11日の11人の消防士
すべてが、9月11日から始まった/行くべきか、 それとも…/ 偶然という追い風/今、行って何ができる!/守るべき価値/子供がいるのよ、パパ! ほか
第二章 事前にテロ情報はあった
テロ情報を明らかにしなかった日本/「表の顔」と「裏の顔」/ 119番は疑ってかかれ ほか
第三章 「オ―ー、マイ・ゴッド」
宙に舞う人/ハイジャック機内は地獄になった/摩天楼の地獄/ 仲間の一人だったガンチNY消防局長 ほか
第四章 リーダーが試される日
大統領の長い一日/危機はリーダーに試練を与える/リーダーには説得力が必要/顔が見えない日本 ほか
第五章 幻となった国際緊急援助隊
夜明けの東京/ニューヨークで高層ビルが燃えている/深夜の緊急呼び出し電話/ 二機の政府専用機/国際緊急援助隊の長い一日/深夜の辞令交付 ほか
第六章 日本を飛び立つ日
高まる期待と不安/空港ロビーに時ならぬ騒動が起きていた/助っ人、現れる/ 戦争が始まった ほか
第七章 グラウンド・ゼロは墓場だった
グラウンド・ゼロからの奇跡の生還者/生死をかけた男たちだけが知る死生感/ グラウンド・ゼロへの道は遠かった/グラウンド・ゼロは燃えていた/愛する人のために死んだ、勇敢なる消防士 ほか
第八章 グラウンド・ゼロへのラストチャンス
未練というトゲ/遺体のない葬儀/柩のなかには友人の遺体はなかった/現場は荒らすな、荒らされるな/ グラウンド・ゼロに初めて入った日本人/現場は絶望であった/遺体発見/偶然のラスト・チャンス ほか
第九章 「さようなら、ニューヨークの友よ」
グラウンド・ゼロは十字架が映る聖地だった/素手とスコップでの作業/ 何もない、何も見つからない/さようなら、ニューヨークの友よ/追悼の黒いリボン ほか
第十章 それからの十一人の消防士
贈った言葉と贈られた言葉/共有した希望と勇気/ 11人の消防士は今日も「あの日のこと」を忘れない ほか
あ と が き
付 録 米国同時多発テロ事件に際しての日本消防士11人の行動の軌跡