消火活動の基本

状況に応じた注水方法

■飛田德雄(元東京消防庁消防監)編集 空本𠮷造(元大阪消防局消防監)著者
A5判/140頁 定価1,600円(本体1,454円+税)送料209円



効果的注水作戦とは
如何なるものか

消火活動の原点である「木造建物に対する延焼防止」の適切な注水活動の基本とはいかなるものかを詳細に解説した” 注水必携” です。












目次

まえがき

第1章 方位部署
1 重要方面の原則
2 回各原則の検討
3 部署濃淡の偏集

1.延焼強大方面への注水
1 原則
2 認知材料
3 進出すべき方面
4 防御方法
5 反省材料

2.家屋隣接方面への注水
1 原則
2 認知材料
3 進出すべき方面
4 防御方法
5 反省材料

3.風下方面への注水
1 原則
2 認知材料
3 進出すべき方面
4 防御方法
5 反省材料

4.重要建物方面への注水
1 原則
2 認知材料
3 進出すべき方面
4 防御方法
5 反省材料

5.手薄方面への注水
1 原則
2 認知材料
3 進出すべき方面
4 防御方法
5 反省材料

 

第2章 注水位置
1 注水位置の原則
2 各原則の検討
3 進出すべき位置
4 多数位置の効果(包囲的注水)

 

第3章 注水の方法
1 注水方法の原則
2 各原則の検討
3 交互注水

1.延焼火力への注水
1 原則
2 注水の方法
3 反省材料

2.未燃体への注水
1 原則
2 注水の方法
3 反省材料

3.燃焼体への注水
1 原則
2 注水の方法
3 反省材料

4.火点接近注水
1 原則
2 注水の方法
3 反省材料

5.大量強圧注水
1 原則
2 注水の方法
3 反省材料

6.包囲的注水
1 原則
2 注水の方法
3 反省材料

7.注水方法の図解

8.水損の防止

9.正義公平

10.筒先把持の方法

11.注水の種類

 

第4章 防御の攻防
1 攻防の原則
2 各原則の検討
3 行動の基調
4 認定の基調
5 筒先の総和

1.攻勢的な防御(攻勢即決)
1 原則
2 攻勢方法
3 反省材料

2.守勢的な防御(攻勢即決)
1 原則
2 守勢方法
3 反省材料

 

第5章 死面防御
1 死面の意義
2 死面の消火
3 死面の除去

 

第6章 縦横防御
1 縦横の意義
2 縦深消火
3 横面防御
4 縦横防御の運用

 

第7章 注水技術
①屋内の燃焼は屋内に侵入して注水すること。
②大家屋の延焼はその屋内にて防止すること。
③階段廊下等を先に消すこと。
④交互注水を怠らないこと。
⑤筒先付近にはホース1本ぐらい余分に延長すること。
⑥燃焼屋内に進入する時は頭上を水で2、3回払うこと。
⑦煙が充満したら姿勢を低くして呼吸すること。
⑧熱い時は筒先を上に向けてときどき雨を降らすように水を被って防御すること。
⑨鳶口で破るよりも筒先の水で破る方が速い場合もあること。
⑩筒先は絶対に放さないこと。
⑪火点の中央に部署する場合もある。
⑫財産の保護
⑬各員の心得
⑭障害物件
⑮注水嫌忌物

 

第8章 延焼拡大対応

1.応急事態

2.通常延焼の対応
1 広範囲に延焼拡大
2 特殊物件の延焼
3 水勢弱小の場合

3.延焼状況と対応
1 延焼強大方面への延焼拡大
2 家屋隣接方面への延焼拡大
3 風下方面への延焼拡大
4 重要建物への延焼拡大
5 手薄方面への延焼拡大

4.その他の対応

 

第9章 大火の防御

1.主義と特長
1 巧遅主義
2 集中主義
3 延焼弱化主義
4 ある部分の犠牲

2.大火防御の原則
1 注水方面の原則
2 注水位置の原則
3 注水方法の原則
4 その他の原則

3.第1期防御方法/ 正面(風下)からの防御

4.第2期防御方法/ 側面からの防御

5.第3期防御方法/最終的防御としての破壊と側面防御

 

第10章 注水に関するQ&A
①沈着機敏な注水
②注水消火の急所
③接近注水の要領
④火点注水の要領
⑤上部注水の要領
⑥燃焼物の排除
⑦燃焼物の破壊
⑧除去の要領
⑨窒息法の効果
⑩窒息の要領
⑪攻撃続行
⑫延焼火力攻撃
⑬死面注水
⑭注水場所とその方法