桁はずれのスケールの持ち主、笹川良一会長との17年間 そして、後続会長としてのわが国の消防を支えてきた11年間を熱く語る…。 |
●コ田 正明 著(第八代日本消防協会会長) 四六判上製本/231頁 定価(本体1,524円+税)送料209円 |
まえがきより 抜粋 |
わたしが消防団の皆さんに希望することは、ぜひ新しい時代にふさわしい活動をしていただきたいということだ。「消防団員がいたから、わたしたちは助かった」と住民に安心、安全の領域で常に感謝される存在であっていただきたいと思う。 消防は「最後まで徹底して人の面倒をみる」精神がなければ務まらない。悩める人や困った人を助けることこそが、わが国の消防団の原点であり、それは今後も変わることはないだろう。これからも、地域のために頼られる消防団であり続けてほしいと願っている。 本書のタイトル『明日もがんばろう』は、わたしの消防団員の皆さんにたいする激励の思いをこめてつけた。 |
主 要 目 次 | |
第一章 | 日本消防協会への就任 |
三八歳で消防長を拝命/救急業務改善策を国の地方行政委員会で説明 ほか | |
第二章 | 笹川会長との一七年間 |
一七年間にわたり笹川会長を支える/あらゆる面で厳しく頑固さは天下一品/現場主義の考え方に徹する/消防の役割を高く評価 ほか | |
第三章 | 日本消防協会の事業 |
日本消防会館の建て替え 一七階建ての計画は実現せず/ホールと宿泊施設の設置で代議員の抵抗にあう/会館は全国の消防の財産 ほか | |
世界義勇消防連盟 第三回総会は国連で開催 ほか |
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日中消防友好協定 中国政府から感謝の気持ちをこめた招待状 ほか |
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第四章 | 民間防火組織 |
婦人(女性)防火クラブ 少年消防・幼年消防クラブ |
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第五章 | 消防団員の福祉を充実 |
消防団員福祉共済制度 まず組織機構の見直しに着手 ほか 消防殉職者慰霊式 娘の死に目に会えなかったことも ほか 消防互助年金制度 付加年金の制度を立ち上げる ほか 火災共済事業 一度破綻した制度の再生を期す ほか 消防育英会と奨学金 消防殉職者の子弟の就学を支援 ほか |
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第六章 | 消防団の課題 |
広域消防のあるべき姿/消防団員の確保/活動しやすい組織づくり ほか | |
第七章 | 指揮・監督論〜理想のリーダーの条件 |
問われるリーダーの資質/優れたリーダーが求められる時代/責任をとることの大切さ/心身をリラックスさせるのも必要不可欠/撤退する勇気 ほか | |
第八章 | 災害現場に赴く |
北海道有珠山噴火(昭和五二年) 日本航空ジャンボ機墜落事故(昭和六○年) 雲仙普賢岳大規模火砕流(平成三年) 阪神・淡路大震災(平成七年) ほか |
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付 録 | 消防年表 |