大気現象と災害
饒村 曜著  A5判/179頁  定価(本体1,886円+税)送料209円

◆四季折々の大気現象は豊かな恵みをもたらす一方、多くの災害というマイナスの要素も伴っています。生活の多様化により、雷、雨、雪といった気象がコンピュータネットワークや物流に大きな影響を与えるようになって来ていると共に、地球温暖化などにより今までに見られない豪雨や竜巻をもたらし始めています。大気の現象がもたらす災害について災害事例を交えわかりやすく解説した防災関係者必読の書!

内容見本(PDF)

= 主 な 目 次 =
第1章 季節で変わる日本の気象
第1  春の大気現象
・春一番/メイストーム/春の移動性高気圧/山火事前線/寒冷渦/黄砂と越境汚染/移流霧
Column いろいろな気団に覆われる日本
第2  夏の大気現象
・走り梅雨/梅雨入り/梅雨明け/猛暑日/熱帯夜と超熱帯夜/不快指数/地球温暖化/猛暑と冷夏/ブロッキング高気圧
Column 雨の呼称と降雨の状況
第3  秋の大気現象
・台風の温低化/藤原の効果/台風上陸(災害の大きい台風は金曜〜月曜に上陸する)/台風の進行速度/台風上陸数の変動/台風には4つの雨/残暑/秋の移動性高気圧と木枯らし
Column 気象衛星から台風の形を見れば強さがわかる
第4  冬の大気現象
・小春日和/冬型の気圧配置/南岸低気圧
Column 水平スケールの大きい現象は時間スケールも大きい
第5  メソスケール現象
・ゲリラ豪雨/竜巻とダウンバースト/雷雨
第6  海の現象
・あびき(副振動)/流氷/台風のうねり
第2章 防災情報の充実
第1  大雨と大雪
・大雨警報の発表基準/大雨警報の地域細分/大雨警報基準の引き下げ/記録的短時間大雨情報/大雪警報
第2  洪水と土砂災害
・洪水予報/土砂災害警戒情報/奄美豪雨と深層崩壊
Column カスリン台風と指定河川洪水予報
第3  台風と低気圧
・類似台風/台風の進路予報/予報円/暴風警戒域/爆弾低気圧(急速に発達する低気圧)/低気圧の最低気圧
第4  気象用語
・「夜のはじめ頃」と「未明」/顕著現象の命名/「防災の日」と「二百十日」/噴火警戒レベルと航空路火山灰情報
第3章 気象観測と数値予報
第1  三種の神器+「ふうせん」
・気象衛星の観測波長によって映像が変わる/雨を知らせるから「アメダス」ではない/地球が丸いために多数のレーダーで雨雲を観測/高層気象観測は「ふうせん」で
Colum ジェット気流の発見は日本
第2  天気図の時代から数値予報の時代へ
・現在の予報は全て数値予報が基本/数値予報のしくみ