大震災時の生存権 に直結するトイレ問題
国民1人ひとりの災害時のトイレ対応のあり方を問い直す。!

推薦します
 室崎 益輝 独立行政法人消防研究所理事長(神戸大学名誉教授)
 山越 芳男 前(財)日本消防設備安全センター会長(元自治省消防庁次長)
 秋本 敏文 (財)日本消防協会理事長(元自治省消防庁長官)

 災害時のトイレ対策は、実は災害危機管理の大きな問題であり、特に避難所においては、健康上だけでなく人間としての尊厳の保持からも大きな問題である。しかしながら、この問題に真正面から取り組んだ書物は意外に少ないのが実態であり、本書はまことに貴重である。
 大規模地震の発生が懸念されるなど防災対策が益々重要性を増している今日、本書を防災関係業務に直接携わる自治体関係者はもとより広く一般の国民のみなさまにも参考にして頂くようおすすめする次第である。

■山下 亨著
  四六判 400頁  定価(本体1,600円+税)送料324円
 本書「阪神・淡路大震災」でどのようなトイレ問題が起きたかを調査し、 平時にはどのような対策を打っておけばよいか、災害時に必要とる応急トイレ対策などについてとりまとめて 「震災時のトイレ対策−あり方とマニュアル」事務局の一員として著者が、関東、阪神・淡路、中越の、 3つの大震災は「排泄物処理の混乱と間接死」という点で類似していた。 大震災時の生存権と安全安心対策を考えると、官も民も最優先課題として容易にトイレ救援ができるようにしておく べきだと、災害トイレ対応のあり方を問い直す。
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     主 な 目 次
推薦のことば
まえがき
第T章 阪神・淡路大震災でのトイレ大混乱
神戸でトイレ混乱が始まった/原始的な排泄行為とトイレ人権/神戸へのバキューム・トイレの緊急支援/仮設トイレ業者の緊急支援/神戸市環境局の緊急トイレ対応/神戸市内の学校避難所でのトイレ混乱/神戸市内の避難所トイレ消毒作戦/家庭でのトイレと水騒動/神戸市内でのトイレ騒動の終焉/阪神地域でのトイレ対応/阪神・淡路大震災−もう一つの教訓−
第U章 オストメイトたちの阪神・淡路大震災
見えない障害者/阪神・淡路大震災、そのときオストメイトたちはどうしたのか/そのときのためのオストメイト対策とは/オストメイトのトイレ権を保障するために
第V章 新潟県中越大震災と避難所のトイレ事情
新潟県中越大震災での震害と避難/住民の避難と避難生活/そのとき中越の首長(トップ)はどう動いたか/トイレ権は保障されたか/十日町市では消防団員が仮設トイレを清掃した/震災時のトイレ夜間照明に新兵器が登場/学校避難所(川口町)に快適な仮設トイレが提供された
第W章 災害用トイレは進化したか
阪神・淡路大震災でのトイレ・トラブルとその後の取り組み/新潟県中越地震における避難所のトイレ事情/指定避難校の防災対策とトイレ/神戸市におけるトイレ対策/仮設トイレの現実/阪神・淡路大震災や新潟県中越地震を教訓とした仮設トイレのあり方/今後の災害時トイレ対策
第X章 トイレ生活危機管理のポイント
 −そのときトイレ権をどのように保障するか−
平素の公共トイレの危機管理/避難所のトイレ応急対応/被災地でのトイレ生活対応
第Y章 保育園トイレ・シュミレーション
トイレは避難生活の有り様の中で/そのとき保育園では/トイレ行動弱者/子供は社会や国の宝−しかし、保育園は弱者の家/あじさい保育園の施設・職員と生活物資/乳幼児たちは一時飢餓状態に/乳幼児たちのトイレは大丈夫か/乳幼児お迎えルール/乳幼児たちの避難は容易か/最悪のシナリオ/実践的な避難訓練やトイレ訓練はできているか/保育園が一時避難所になったら/「保育園防災の手引」でのトイレ不安
第Z章 災害といれ元年のマンホールトイレ
災害トイレ元年/本格的マンホールトイレの登場/大阪市のマンホールトイレ第1号/都と千代田区のマンホールトイレ/マンホールトイレは本当に使われるか/マンホール鉄蓋の開閉不自由とトイレ不安/中山間地でも都市でも下水道施設は脆弱だ/マンホールは便槽と化す/マンホールトイレは補完的なものとして/今後必すい須となるマンホールトイレ対策
第[章 阪神・淡路大震災以前のトイレ事情
1 関東大震災におけるし尿処理問題
2 戦後の自然災害とトイレ事情
3 海外の災害トイレ事情
資 料 災害用トイレ製品等一覧表 等
あとがき/索引
トイレが大変!